アドラーは 「すべての人の悩みや問題は、人間関係にある」と言っております。また、「生きる喜びや幸せも、人間関係の中からしか得ることはできない」とも言っております。 つまり、悩みなく幸せに 生きるためには 人間関係が大きく 左右 するものなのでしょう。
しかし、生きて行く上ではたくさんの人との関わりがあり、その一人一人と良い人間関係を結ぶ事はとても難しいし、せめて近しい人たちだけでも良い人間関係を持ちたいと思っても、それすら簡単な事ではありません。
なぜならば、感じ方は人それぞれ違いますし、自分はこの人と一緒に居るととても楽だな、自分の気持ちをとても理解してくれる相手だと思っても、その人にとっては、気を遣っているからこそ、その関係ができている場合が多く、長くその関係を保つ事は難しくなります。
長く良い関係を保つには関係が対等で信頼が保たれた状態でなければなりません。対等な関係とは、お互いが「自分の方が少し相手より多く我慢している」と思っているぐらいが丁度良い対等な関係なのだと思います。
また、信頼はどのように築かれるのでしょうか。それはこの人は自分に悪意を持っていないと思うこと、自分のことが好きだと思うことなど、自分で決意するしか無いのですが、一番効果があるのは宣言することだと思います。「あなたを裏切る気はないし、あなたに裏切られるとは思っていない。これからも信頼し合っていきましょう。」と伝えることが一番早く確実だと思います。
私の場合、長く信頼を保ち一緒に仕事をしている人たちには、場面は違ったとしても、この宣言をしていることに気がつきました。多分、口に出して宣言することによって、自分自身にも確信が持てて、相手も信頼しやすくなるのだと思います。
子どもにも、あなたがとても大切で価値のある存在である事を機会がある度に言葉で伝えるべきだと思います。子どもを見てかわいいと思ったら迷わず口に出して思い切りハグしてあげましょう。気持ちが伝わり愛情が循環し元気になれます。思った事を口に出して行動をする事が相手に伝わる一番の方法なのです。
2022年11月4日
園長 峯村敏弘
峯村太郎 Instagram: branchpointcounselor
峯村敏弘 はてなブログ:eisminemura
*昨年分の文章もブログに上げましたので、よろしければ読んでください。